みなさまこんにちは!麹町デンタルクリニック歯科衛生士の松尾です。
お盆休みも終わり、またいつもの日常に戻りますが頑張っていきましょう!
さて、毎日マスクの生活にも慣れて当たり前となっていますが、定期検診にいらっしゃる患者様の中で歯面のステイン(着色)が以前より増えてしまっている方が意外と多くいらっしゃいます。テレワークが増えコーヒーを飲む回数が増えてしまった方は勿論なのですが、特に何かが変わったわけでもないのに増えている方もいらっしゃいます。
その原因は、おそらくマスク生活で無意識に苦しくて口が開けっぱなしによる口呼吸のせいではないかと思います。特に今は暑さのため余計にそうなりやすいです。口呼吸をすることで口腔内はとても乾燥します。乾燥するとステインもつきやすくなるばかりでなく、細菌も増殖しやすくなります。
そうならないためにも、できるだけ意識的に口を閉じ、こまめな水分補給で口を潤しておくといいです。もしステインがついてしまったら、ご自身で落とすことは難しいです。
ちなみにホワイトニングでステインが落とせると思っている方がいらっしゃいますが、ホワイトニングとは歯そのものを薬品で漂白して白くすることなので付着したステインは落とせません。
では何で落とすのかというと、研磨剤入りのペーストを使って機械で磨いて落としていきます。ただこの方法はステインの量や種類によっては時間内にきれいに全部とはなかなかいかないこともあります。
そこで麹町デンタルクリニックに新しく導入されたのが、『エアフロー』と呼ばれる目の細かいパウダーと水を混ぜたものをスプレーのように吹きつけながら汚れを落としていく機械です!歯に付着した細かい汚れやステインが除去可能です。ただホワイトニングのように、歯そのものが白くなるわけではありません。あくまでも付着物を落とすものです。この機械は水ではなく温水を使用しているため知覚過敏のある方にもしみにくいと思います。現在少しずつですが、定期検診でこちらが必要と判断した方に使わせていただいております。使用した場合の料金は特に変わりませんのでご安心下さい。
最後に、定期検診やホワイトニング後に白くきれいになった歯を保つためにはどんな歯磨き粉がおすすめですかと質問されることがありますが、おすすめの商品は『アパガードリナメル』です!歯の表面にできた目に見えない細かい傷は、プラークやステインが付着する原因になります。ですが、この商品に配合されたナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトが傷ついた歯の表面を修復し、歯にミネラルを補給することでプラークやステインをつきにくくし、さらにむし歯も予防します!当院の受付でも取り扱っておりますので、一度ぜひお試し下さい!!
みなさまこんにちは。麹町デンタルクリニックの西澤です。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
日本では毎年、夏から秋にかけて、台風や大雨が多く発生します。
今年もすでに各地で被害が発生しており、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
災害時には、停電、断水、用品の不足などで、お口のことは後回しになりがちです。しかし、お口の中を清潔に保つことは、非常時だからこそ、とても大切なのです。もし、お口の清潔を保つことができず細菌が増殖してしまうと、さまざまな感染症や誤嚥性肺炎といった、身体全体に関わる大きなトラブルを招く危険もあります。
そこで今回は、いつどこで起こるかわからない災害時における事前の備えや、お口のケアについてお伝えします。
【事前に準備しておくとよいもの】
・歯ブラシ
・マウスウォッシュ
・ウェットティッシュ
・ティッシュペーパー
上記のものを防災グッズにプラスしておきましょう!
他にも、歯間ブラシやフロス、100%キシリトールガムも準備しておくと役に立ちます。また、入れ歯を使用されている方は、入れ歯ケース、洗浄剤も忘れないようにご注意ください。
【もしもの場合】
●歯ブラシがない場合
せめてうがいをするだけでも洗浄、殺菌効果があります。
30ml程度の水かお茶を使い、一気に水を含まずに、2~3回に分けてしっかりとブクブクうがいをしましょう。
●歯ブラシはあっても水が少ない場合
30ml程度の水をコップに用意し、その水で歯ブラシを濡らしてから歯みがきします。歯ブラシが汚れてきたら、ウェットティッシュやティッシュペーパーなどで汚れをよく拭き取って、また歯みがきをします。これを繰り返したら、最後に2~3回ブクブクとうがいをします。
●水も歯ブラシもない場合
ウェットティッシュやティッシュペーパーで歯をぬぐい、汚れを拭き取ります。
普通に歯をみがくよりも当然ながら効果は少ないですが、物資が揃うまではしばらくこの方法で耐えしのぎましょう。
●入れ歯の方はお気をつけください
入れ歯ケースを忘れていたことで、入れ歯を何日もお口の中に入れっぱなしの状態で過ごしていると細菌が増殖します。また、入れ歯が破損した場合、そのまま使用すると、口腔粘膜を痛める原因になります。逆に、入れ歯を外したままにしていると歯ぐきが痩せてしまい、入れ歯が合わなくなって使えなくなる場合もあります。入れ歯ケースと洗浄剤は必ず忘れないようにしましょう。
【水分不足=だ液不足に注意】
だ液には、お口の中の汚れを洗い流す働きがあります。
しかし、災害時には強いストレスや、水分摂取が少なくなることなどにより、だ液の分泌が減りがちです。マッサージをしたり、キシリトールガムを噛み、だ液の分泌を促すようにしましょう。
万が一、災害に見舞われてしまった時は、今回お伝えした口腔ケアをぜひ実践してみてください。
※キシリトール100%のガムは当院で販売しております!
《ラミチャックタイプ》 260円(税込)
《ボトルタイプ》980円(税込)
こんにちは。麹町デンタルクリニックの大庭です‼︎
蒸し暑い日が続いていますが、体調は崩されていませんでしょうか?
4月に唾液の力について書いたことがきっかけで、その後、もう少し調べてみました。
その結果、唾液が減ると、
①むし歯リスクが格段に上がります…
②風邪をひきやすくなります…
③ご飯がおいしく食べられなくなります…
④口の中に痛みを感じやすくなります…
そこで‼︎
唾液を増やすためにまず大切な、「水を飲む」ということについて、今日はお話させていただきたいと思います。
体の中の水分量が減ると、人間はまず唾液を減らすことで水分を逃がさないようにしようとします。
つまり、体内の水分を十分の保つことが、唾液をしっかり出すということの第一歩になるのです。
私たちの体は、55~60%が水で占められています。
脳・腸・腎臓・筋肉・肝臓などの組織は水分含有率が80%にもなります。
そのほか、目を潤したり、肌を潤したり、粘膜を潤したりするのに役立っており、それぞれ乾燥すると不具合が出ますよね?
唾液のために限らず、十分な水分を摂取することで、体が必要な栄養素を必要な部位に運び、老廃物・毒素を排泄してくれます。
▪1日に必要な水分量
ほとんどの栄養素は食事摂取基準によって摂取量が定められていますが、実は水は基準値が設定されていません。しかし、生き物にとって水は必要不可欠です。
口から飲む飲料水(1,000ml)と、食べ物の中に含まれる水(1,100ml)を足した「摂取される水」、栄養素が体内でエネルギーになる時に生成される「代謝水」(300ml)があります。
この2つを合わせて1日2,400mlの水が必要です。
人の体は、1日の水分の出入りを均衡に保っているため、水分摂取量で尿量が調節されます。汗をかいたときには水分補給が大切で、体内の水分が足りなくなると唾液で調節するために喉が渇いてきます。
渇いた時点ではもう脱水が始まっています…
▪️1日に飲む水分量は?
1日に必要な水分が2,400mlということで、その分を補てんする必要があります。
食べ物から摂取する分を差し引いても、1日1,500ml~2,000mlの水を飲む必要があると考えられています。
運動をする人や熱い地域に住む人はもっと飲む必要がありますし、年齢や体重、ライフスタイルによって適正な水分摂取量は変わってきます。
健康な成人は毎日体重1キロにつき約35mlの水が必要で、これは一般的な化学団体による最低限の量です。
自分の体重×35mlするとそれぞれに必要な最低限の水分量が出てきますね。
また、お子様に関しては体重と関係なく1,100mlが必要とされています。
▪️どんな飲み物で水分をとるべき?
「水」です!!!(麦茶、そば茶も◎)
ソフトドリンクには砂糖や添加物が入っているので、水分として純粋に取り入れる前にこの添加物を代謝するために余計な水分を使ってしまいます。
お茶には糖分がほとんど含まれておらず、飲み過ぎによる肥満などの心配はありません。
しかし、水分補給のための飲み物として考えた場合には、お茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、補給したはずの水分を体外へ排出してしまうため、おすすめはできません。
あくまでも健康のための飲み物や気分転換のための嗜好品と考え、適量を飲むのがおすすめです。
麦茶やそば茶などといったカフェインが含まれていないお茶は、水分補給のための飲み物として活用できます★
▪️水分補給のタイミングは?
起床時や就寝前、運動中や運動前後、入浴前後はもちろん大切ですが、日頃からのどが渇くと感じる前にこまめに水を飲みましょう!
お口の中のためにも、熱中症対策としても、こまめにしっかり水分補給をしてみてください。
みなさまこんにちは!
麹町デンタルクリニックの西澤です。
梅雨の晴れ間に夏の気配が感じられるころとなりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
今回は当院の待合室にあるモニターで流している動画についてお話をさせていただきます。
この待合室のモニターですが、専門用語でデジタルサイネージと呼びます。直訳すると電子標識です。
主にお知らせや診療時間、当院でみなさまにご提供しております治療の内容についてご説明する動画を流しています。
当院では治療の際、事前に患者さまのお悩みをカウンセリングし、治療内容と工程を事前にご説明し、ご納得されたうえで治療に入るインフォームドコンセントを徹底しております。医療には患者さまと歯科医師をはじめ医院スタッフ全員との信頼関係がなにより大切です。
「なにをされているかわからない」
「いつ治療が終わるのか知らないまま通っている」
など、患者さまの治療理解が不十分なままでは最良の医療はできません。わかりやすく細かいところまでしっかり治療説明をさせていただいております。
しかしながら、治療以外の歯に関するお話をしっかりとおひとりおひとりにご説明できているかと言うと、なかなか難しいのが現状です。
そこで待合室にありますこのデジタルサイネージで、医院で取り組んでいる内容や歯に関すること、保険診療と自費診療の違いなど、歯科のことをもっと知ってもらおう!ということで動画を作成し再生しています。
例えばむし歯などで削った歯に被せる「被せ物」についても様々な種類がありますし、色合いや見た目も異なります。実際に映像で見てこっちにしようかな、と考えを変えられる方もいらっしゃいます。
もちろんメリットだけではなくデメリットも正直にお伝えしております。治療した直後は綺麗ですが、経年劣化でどのように変化していくのかも動画内でご説明させていただいております。
ただ、どのような治療法を選択されたとしても、重要になってくるのは必ず定期検診に来ていただくことです。
治療の終わりはスタートです。せっかく最後まできちんと治療を受けてくださったのなら、それをキープできるように是非とも定期検診へお越しください。
今後も、様々な紹介動画をどんどん追加していく予定です。
ご来院の際は、ぜひ待合室でデジタルサイネージをご覧ください。
疑問やご質問等ありましたら、スタッフまでいつでもお声がけください。
今後とも、患者さま第一の医院として精進してまいります。
皆さんこんにちは!麹町デンタルクリニック受付の小林です!
私がこの医院に来て半年が過ぎました。
人生で一番と言えるくらいにあっという間でした。私は未経験で歯科業界に入ったため右も左も分からず学ぶこと、覚えるべきことがたくさんありました。だからこそ毎日が充実していて時間が経つのが早かったのかもしれません。まだまだ学ぶべきことや課題もあるのでまたこの半年あっという間なんだろうなと思っています。
さて、私が働き始めて自分もこの治療を受けたかったな〜と強く感じたものがあります。それがマウスピース矯正(インビザライン)です。
私は子供の頃歯並びがとても悪かったです。両親が将来の事を考え小学生の時からずっと矯正しようと言われ続けていたのですが私はずっと拒絶していました。なぜなら、やはり見た目。当時はワイヤー矯正が一般、というかその選択肢しかなかったと思います。ワイヤー矯正をしている人を見るとやっぱりそこに目がいってしまいますし人にジロジロ見られるのも嫌だったのです。それとディズニー映画のファインディングニモで悪役?の女の子がワイヤー矯正をしていてなんとなくワイヤー矯正=嫌な印象というイメージがありました(笑)しかし、中学生になり歯並びが悪いことの方が気になり始め数年我慢すれば思いっきり歯を見せて笑えると考えが切り替わりワイヤー矯正を行いました。今では矯正をして思いっきり笑える生活ができて本当にやってよかったと思っています。
長くなってしまいました…が、私が伝えたいのはこのワイヤー矯正の1番嫌な”見た目”を全く気にする事なく矯正を行えるのがインビザラインということです!私もこれで矯正したかった〜と思いました。マウスピースでどのように歯が動くのかといいますと、専用の機械で口の中のスキャンを取り、数週間後マウスピースが数十枚作製され、それを1週間ごとに交換していくことで少しずつ歯が動いていくという仕組みです。これを納得いく歯並びになるまで繰り返します。人の目を気にせず透明のマウスピースをするだけで歯並びが綺麗になるなんていい事だらけだなと思います。また、痛みもワイヤー矯正より少ないそうです。なぜならコンピューターで最適な優しい力が加わるように計算されているから!時代ってすごいですね。更に様々な人のデータをとって今もなお最適な歯の移動を計算できるよう常に進化しているそうです。
当院では無料でインビザラインについての相談を行っております。若い女性の方から中高年の男性まで幅広い方々が使用されています。少しでも気になる方はぜひスタッフにお声かけください!
半分くらい自分の事を書いてしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!
マスクがとれて人の目を気にせず思いっきり笑える日々が早く戻ってきますように。
皆さまこんにちは。
麹町デンタルクリニックの西澤です。
6月といえば、、
6月4日 は6(む)4(し)にちなんで「むし歯予防デー」とされ、
4日から10日までの一週間は厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会
などが実施する「歯と口の健康週間」とされています。
普段私たちが食事や会話を楽しめるのは、健康な歯と口があってこそです。
永久歯の数は全部で28本、親知らずを含めると32本あるので、
「1本くらい歯がなくても大丈夫」と考えてしまうかもしれませんが、
それは大きな間違いです。
1本でも歯を失えば、口内環境は大きく変化します。
「見えない場所だから」「他の歯でも噛めるから」といってそのまま放置していると、全身の健康にも影響を及ぼします。
今回は「大切な歯を失ったときに起こる影響」についてご説明します。
歯は本来、隙間なく並ぶことでバランスを保っているため、1本でも歯を失うと
隣り合う歯が傾いてきたり、噛み合う歯が浮いてきたりして、「歯並び」や「噛み合わせ」が悪くなります。
その結果として、残っている歯に余計な負担がかかるため、ほかの歯の寿命を縮めることにもなりかねません。
また、歯の重要な役割といえば食べものを「噛む」ことですが、歯を1本でも失うと噛む力は低下し、いずれ全身の健康にも影響を及ぼします。
そのひとつは、胃腸への影響です。食べものをよく噛んで食べると、だ液がたくさん分泌されます。このだ液に含まれる消化酵素には消化を助ける働きがあり、胃腸への負担を和らげてくれます。
しかし、噛む力が低下して食べものを飲み込むようになると、だ液の分泌も減って胃や腸に負担がかかってしまいます。
さらに、噛むことは脳の働きにも影響を与えます。
よく噛むと脳の働きが活発になりますが、反対に噛む回数が減ると、脳への刺激も減少します。
残存歯が少なく治療をしていない人は、20本以上歯が残っている人に比べて認知症発症リスクが最大で1.9倍になるというデータもあります。
歯を失って食べものが噛みにくくなると、左右どちらかの歯で噛むようになり、
顔がゆがんでしまう恐れもあります。しかも、前歯がなくなると歯の隙間から息が漏れ、正しい発音も難しくなります。
このようにお口の健康は全身の健康に影響します。
さて、ここで質問です。歯の寿命をご存じでしょうか?
日本人の「歯の平均寿命」は約50〜65年。特に奥歯は抜けやすく、前歯より10年以上寿命が短いことがわかっています。
失った歯は二度と戻ることはありませんが、
・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント
で補うことは可能です。もし歯を失ってしまったら、
早めの治療をご検討ください。
歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病。
歯の寿命を伸ばすためにも、日頃のセルフケアと定期検診が大切です。
80歳になっても自分の歯を20本以上残すことを目標に、虫歯・歯周病予防に努めましょう!
定期検診でお待ちしております!
皆さまこんにちは!
麹町デンタルクリニック院長の西澤です。
走り梅雨に濡れ、木々の緑も深みを増すこのごろ、お変わりありませんでしょうか。
今回は歯科にも縁深いキシリトールについてご紹介していきたいと思います。
ここ20年くらいで一般的な知名度もかなり高くなってきたキシリトールですが、正しい情報を知っている方はそんなに多くありません。
キシリトールについては
・甘いけど歯によい
・むし歯にならない
・海外の歯によい成分
そんなイメージをお持ちの方は多いと思います。
私達がガムやタブレットで摂取しているキシリトールは白樺や樫などの木から抽出されたものを使って作られています。しかし特別な成分、というわけではありません。
実はキシリトールは私達のよく知っている果物や野菜の中にも含まれています。
例えばイチゴには100gのうち、約350mgのキシリトールが含まれています。
またこれも意外なことですが、私達の身体にある肝臓でも1日あたり約15gのキシリトールが作られています。
特別な成分だと思っていたキシリトールですが、自分の身体の中でも生成されていたというのは驚きです。
ではキシリトールの働きでどんな効果が得られるのでしょうか。
その説明のためには、むし歯のメカニズムについて簡単な説明が必要になります。
甘いものを食べればむし歯になる、というのは間違いではないのですが半分正解といったところです。
お口の中は食事をすると酸性になり、この酸が歯の表面にあるエナメル質を溶かしていきます。酸性になった歯は食事の後に唾液の力で徐々に中性に戻っていきます。
しかし間食が多かったり、寝る前の歯みがきを怠ったりすると、歯垢に潜んだむし歯菌が酸を出し、どんどん歯を溶かしていきむし歯になるリスクが高くなります。
また甘い食べ物はむし歯菌のエネルギーとなるので、むし歯菌の働きを活発にします。
これがむし歯になるメカニズムです。
キシリトールは糖アルコールの1種です。糖アルコールは食べてもお口の中がまったく酸性になりません。またその甘さから唾液がたくさん出るため、歯の再石灰化が促進され歯が丈夫になります。
さらにキシリトールは、むし歯菌の働きを弱める効果もあります。
・口の中が酸性にならない=歯が溶けない
・甘いので唾液がたくさん出る=歯の再石灰化が進み丈夫になる
・むし歯菌の働きを弱める
この3つの効果が、キシリトールがむし歯にならないと言われている理由になります。
同じ甘い食べ物でもキシリトールはむし歯菌を抑制する効果があるのです。
キシリトールのむし歯予防効果を十分に発揮させるためには歯科専売のキシリトール100%のガムかタブレットを1日3回噛み、それを3ヶ月以上続ける必要があると言われています。
マスク生活も長くなり、口臭予防にガムやタブレットを使用する方が増えているという話を聞きました。
この機会にキシリトール100%のガムやタブレットを食べて、むし歯菌の少ない口腔環境を作っていきましょう。
当院ではキシリトール100%のガムを販売しています。
ラミチャックタイプ 260円(税込)
ボトルタイプ 980円(税込)
手軽にできる虫歯予防です。ぜひお買い求めください。
皆様、初めまして!
この春卒業して4月から麹町デンタルクリニックのメンバーに加わりました歯科衛生士の小泉と申します。
これからよろしくお願い致します!
梅雨入りも控えジメジメとした毎日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は毎日空をみて早く夏にならないかな〜と思って過ごしております(笑)
入社してから約1ヶ月半程過ぎましたが、日々勉強の毎日です!先日学生時代の教科書で復習していたところ6月4日~6月10日は【歯と口の健康週間】ということを思い出しました。
【歯と口の健康週間】とは自分の歯の病気の予防や健康を保つためのケアを習慣化しよう!という運動週間のことです。
毎年いろいろな目標が立てられているのですが、調べたところ今年の目標は「一生を共に歩む自分の歯」でした。
自分の歯と共に一生を歩むためには口腔ケアを習慣化することがとても大切です。
口腔ケアとは定期的な検査、クリーニング(かかりつけ医を持つこと)や適切なセルフケア(正しい歯の磨き方やデンタルフロスの併用)などがあります。
この目標の中には口腔ケアを習慣化して80歳で20本の歯を残そうという【8020運動】も提唱されています。
80歳になっても人間の三大欲求の一つでもある〝食〟を自分の歯で楽しむことができるのはとても幸せな事ですよね!
ですが実際のところ「歯が痛くなったら歯医者に行けば良い」「歯医者に行くのはめんどくさい」と思っている方が多く歯医者に訪れたころにはもう手遅れで、歯を失ってしまう人が多いのかなと感じます。
そうならないためにも歯医者さんで定期的に検査やクリーニングを受け虫歯や歯周病を早期に発見してもらうことが大切です。
また口腔ケアを怠ると身体の免疫力も低下し感染症にかかりやすくなります。ここ最近流行している新型コロナウイルスにかからないようにするためにも、口腔ケアを頑張りましょう!
このブログを読み、口腔ケアへの関心や口腔ケアを通して自分の口腔内への意識が高まる方が増えればなと願っております!
こんにちは。麹町デンタルクリニック院長の西澤です。
5月5日は「こどもの日」でしたが、「端午の節句」でもありました。鯉のぼりや五月人形を飾って、お子さんの成長をお祝いしたご家庭もあるのではないでしょうか。
日々の生活の中で、お子さんの成長を感じる場面はたくさんあると思いますが、歯の生え変わりもその一つでしょう。乳歯は生え変わりますが、永久歯は生え変わりません。子どもの頃から歯みがき習慣を身につけ、むし歯を予防し、一生自分の歯でお食事を楽しんでいただきたいと思います。
さて、みなさんは「むし歯はうつる」ということをご存知でしょうか。正確に言うと、むし歯がうつるのではなく、「むし歯菌」がうつります。むし歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。しかし、お父さんやお母さんの口から「だ液」を介してうつります。むし歯菌はだ液に含まれるため、
・スプーンやコップなど食器の共有
・食べ物の口移し
・キス
・熱い食べものをフーフー冷ます
によって感染します。特に感染しやすい時期は、生後19ヶ月~31ヶ月の間。
「感染の窓」と呼ばれる時期になります。
お父さんお母さんのお口の中にむし歯菌が多いと、お子さんへの感染リスクも上がります。大切な赤ちゃんの歯を感染から守るためにも、親御さんのお口のケアは大切です。特に、お母さんの場合は妊娠中のつわりで食生活が乱れやすく、口内環境が乱れがちに。むし歯や歯周病になりやすいので、いつも以上に入念なケアを心がけてください。ブラッシングができない時でも、軽く口をゆすいでおくのがお勧めです。お茶やお水を飲んでおくだけでもむし歯予防になります。そして、安定期に入ったら歯のクリーニングを行い、むし歯があればぜひ治療を受けましょう。
乳歯がむし歯になりやすい主な場所は、
・奥歯や、上の前歯の歯と歯の間
・歯と歯ぐきの境目
・奥歯の溝
最初に生えてくる永久歯、通称6歳臼歯も歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯になりやすい場所です。重点的にケアしましょう。
また、乳歯のむし歯も放置はNGです。一見、「乳歯は生え変わるし、むし歯になっても問題ないのでは?」と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。乳歯にむし歯があると、むし歯菌の数が増えて、すぐ下に控えている永久歯にも悪い影響を与えます。特に、3歳を過ぎるとむし歯が急激に増加するので、3歳までの予防も欠かせません。感染に気をつけるのはもちろん、ダラダラと食べないなど、むし歯になりにくい習慣をつくりましょう。
当院では治療だけでなく、ブラッシング指導なども行っています。
大切なお子さんがむし歯になる前に、ぜひ親子で歯のメインテナンスにいらしてください。
こんにちは。麹町デンタルクリニックの大庭です‼︎
最近は暖かい日も増えて過ごしやすくなってきましたね。
桜はすっかり散ってしまいましたが、昨年同様、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、従来のようなお花見はできず、寂しいですね…
1日も早く以前のような生活に戻れるよう、一人ひとりが正しく感染予防対策を心がけていきましょう‼︎
今回は、以前から気になっていた「唾液のはたらき」についてお話しさせてください。
新型コロナウイルスの対策として当たり前になったマスク生活の中で、お口の乾燥が気になっている方はいませんか?
花粉症が原因で、お鼻での呼吸がしづらい方や元々口呼吸気味の方もいるかもしれません…。
私自身は鼻呼吸をしているつもりですが、マスクって意外と潤わなくてたまに口やのどが乾燥している気がするな〜。と感じることがあります。
歯科のお仕事をする前から、【唾液には様々なはたらきがあって、唾液はお口の中の健康を守ってくれている。】という事は知っていましたが、掘り下げたことはありませんでした。
そこで、どれだけ唾液が重要かを調べてみることにしました!
①自浄作用
唾液が絶えず口の中にあることで、口の中をいつも清潔に保とうとする働きがあります。唾液が少なくなってしまうと、歯周病・むし歯が発症しやすくなります。
②再石灰化作用
むし歯が出す酸によって歯のカルシウム等が溶けだしますが、唾液に含まれる成分が歯の表面から溶けだしたカルシウム等を補い、修復する働きがあります。
③潤滑作用
食物を湿潤して食塊の形成を補助し、嚥下(食物を飲み込む)がスムーズ行われるようにしたり、会話の時に舌や口唇の運動を円滑にします。
④消化作用
唾液の中には消化酵素のアミラーゼが含まれていて、糖質を分解し体内に取り込みやすいようにしています。
⑤咀嚼(そしゃく)・嚥下作用
食事をすると唾液が食べ物と混ざることで、飲み込みやすくなります。
⑥防御作用
抗菌作用をもった酵素が、外から侵入してくる細菌などを防ぎ生体を守る働きをしています。他にも体の多くの部位で生体防御機能が働き、生命を維持しているのです。
唾液をたくさん出すためには、しっかり水分補給をして、食事はしっかり噛むことが大切です。
ただ、どうしても加齢に伴って唾液の量は減ってしまうので、それらを補うためにもしっかりと口腔ケアを行っていくことが大切です‼︎
歯の事だけではなく、お口の中の事で気になることなどありましたら、お気軽にご相談下さい。