麹町デンタルクリニック

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高齢期におけるインプラント治療のリスクと留意点

2023.09.24

麹町駅すぐの歯医者 麹町デンタルクリニック院長の西澤です。

当院ではインプラント治療に力をいれております。患者様の負担を最小限にするため、

「X-Guide」と呼ばれるインプラント手術の際のオペレーションシステムを導入しています。

 

【参考】「X-Guide」について

 

安心・安全のインプラント治療をおこなっており、年間で多数のインプラント症例に対応しています。

 

【参考】当院のインプラント治療について

 

 

 

院長ブログでは、少しでもインプラント治療が身近に感じていただけるよう、

患者様からの疑問・質問をベースにお話ししていきます。

 

今回は、「高齢者がインプラント治療を受ける際の留意点」についてお話していきます。

 

歯周病の進行等により年齢を重ねるにつれ、残存歯の数が減少傾向にあります。

歯が抜けてしまった、あるいは抜いた後の対処法として、治療の選択肢は「入れ歯」、「ブリッジ」、そして「インプラント」が挙げられます。

 

ブリッジが適用できる症例は一部に限定される為、多くの場合、歯科医としては入れ歯もしくはインプラントを提案することになります。

入れ歯は保険適用の治療であれば費用が抑えられる場合がありますが、インプラントは外科手術を伴うため、費用のほどんどが自由診療となります。

このため、高齢者の中にはインプラント治療に対して興味があるもの、

治療についての理解があまりないことや漠然とした不安から、治療に踏み切れない方も少なくありません。

 

歯の喪失の傾向として、ある調査データによれば、加齢とともに歯の喪失は増えており、

2016年の現時点で60歳以上の約80%の方が最低でも1本以上の永久歯を維持できていません。割合は調査毎に減少してますが、高齢層においては増加しています。

 

 

・高齢者におけるインプラント治療のリスク

インプラント治療は自費治療で、1本あたりの治療費用は40〜50万円が一般的です。

また、骨とインプラントが結合するまでの治療期間は3〜6ヶ月程度必要になります。

そのため、費用だけではなく。体力面についても考慮しておく必要があります。

インプラントの設置は外科手術を必要としますが、入院は不要です。

ただし、高齢者に伴う持病や薬物の影響で、治療が困難になる場合があります。

定期的なフォローアップが必要であるため、治療完了までの持続可能な体力も求められます。

これらを事前に知っておくことが、インプラント治療を検討する際には、とても大事になってきます。

ご自身でも十分な情報収集をしておくこと、担当歯科医師のアドバイスも参考にして下さい。

 

●顎骨の減少がインプラント治療の障壁に

歯周病が進行している場合、当然ですが顎の骨量も減少している可能性が高いです。

その結果として、歯を安定させるための骨が不足することになり、最終的には歯が失うことになります。

こういった顎の骨が少ない、または骨密度が低い状態では、インプラントを安定して行うことが困難になる可能性があります。

特に骨粗しょう症を持つ方は、インプラント治療ができない場合もあります。

 

【参考】除去が必要となるインプラントの症例やそれに伴う手続きと費用

 

 

●高齢期におけるインプラント治療の重要性

インプラント治療には多くの課題や適用できるか否かの制限が多くあります。

しかし、高齢になるにつれ、歯の喪失が確実に増えます。

インプラント治療を実施している割合として、必然的に高齢者の方が多いのです。

国内でも80歳以上の患者さまへの成功例は珍しくありません。

健康状態が許せば、どの年齢でも治療は可能であり、要望も高いです。

 

最新の研究によれば、残存歯の数が高齢者の健康寿命を延ばすことにつながるとわかってきています。

天然歯と同様の機能を再現できるインプラント治療が、健康寿命の向上につながっていると言えます。

 

 

●咀嚼力の維持

失った歯の数が多いだけ、咀嚼力が減少します。 特に、奥歯は食べ物をしっかりと噛むために重要な役割を果たしていますが、失ってしまうリスクも高い歯です。

咀嚼力が弱まると、消化不良や栄養不足が生じやすく、結果として免疫機能を低下させる可能性もあります。

咀嚼力を維持することが、体の健康を維持することにつながるのです。

 

 

 

●認知能力の保全

さらに、咀嚼能力の不足は、認知症やアルツハイマー病の発症リスクを高めるとも指摘されています。

国内では、認知症は増加しており、近年、咀嚼能力の維持や回復は発症リスクを軽減できる有効な手段として注目されています。

歯を失った場合に、インプラントや入れ歯によって咀嚼能力を回復することは、長期的にみても非常に大きな意味があります。

整然とした歯並びは、口元を自然に見せ、若々しい外観を保つ手段となります。

ただし、入れ歯については、歯の整列は可能ですが、固定する金具や樹脂部分が審美性に課題があるため、

理想的な歯の美しさを求める場合は、インプラント治療がおすすめです。

 

治療の適用可否については、必要な検査と歯科医師とのカウンセリングが重要です。

インプラント治療には課題もありますが、高齢者の方にとっても非常に価値の高い治療であり、

近年では一般的な治療でもあります。

少しでも興味をお持ちの際には、治療内容やコスト面など、詳細をご説明しますので、お気軽にお声がけください。

 

【参考】インプラント症例について

 

 

麹町デンタルクリニックでは、常に最新機器の導入をおこない、

患者様にあったインプラント治療を提供しています。安全性だけでなく、体への負担を最小限にできるよう、

治療の流れや技術面での改善も日々おこなっております。

症例数も数多く対応してきた実績もありますので、治療について疑問点・ご相談などありましたら、お気軽にご相談ください。

 

麹町デンタルクリニック

院長 西澤 道雄

 

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