インプラント治療における骨の不足への対処法
骨の量が不十分でも、インプラント治療を可能にするためには、骨の厚みを増やす必要があります。これには、患者様自身の骨や人工骨の移植が用いられます。麹町デンタルクリニックでは、患者様の状態や要望に合わせて、さまざまなインプラント治療を提供しています。
骨の厚み不足部分への補填に使用する材料として、「自家骨」(患者の自身から取り出した骨を移植する)が最も効果的です。ただし、自家骨の採取には追加の手術が必要であり、患者の負担が増える可能性があります。
そのため、最近では「自家骨」の代わりに人工の「骨補填材」が使用されることが増えています。これにより、患者の負担が軽減され、治療結果も向上します。
Geistlich Bio-Oss®とは
「Geistlich Bio-Oss®」は、ウシの骨を原料とし、ヒト歯槽骨に類似した構造を持つ人工骨補填材です。安全な素材であり、プリオンや感染菌の心配はありません。
この製品はスイスのGeistlich Pharma AG社によって製造され、2011年に日本で医療用材料として認可されました。
Geistlich Bio-Oss®の利点
「Geistlich Bio-Oss®」は、豊富な試験データと臨床報告に支えられた安定した製品です。30年以上にわたる臨床経験により、その有効性と安全性が証明されています。世界中の歯科医師によって信頼され、骨再生治療における主要な材料として広く使用されています。
Geistlich Bio-Oss®の安全性
主に審美的な部分(前歯)を対象とするため、通常の矯正治療よりも早く終了する傾向があります。ただし、個人の状況によって異なります。痛みは少ないですが、無痛ではありません。
骨量不足となる主な原因
骨量不足の原因として以下の2つがあります
歯周病の進行が主な要因
長期間にわたって歯周病が進行すると、歯を支える骨が破壊され、骨量が減少します。歯周病を放置すると、骨の量が減少する可能性が高まります。
歯を抜いたまま放置すること
歯を抜いたまま放置すると、その部分の骨が萎縮して減少します。長期間にわたって歯が抜けたままであると、骨の量が減少する傾向があります。
骨増量手術には以下の方法があります
骨誘導再生法(GBR法)
骨の厚みや高さが不足している場合に、自身の他の部位の骨や人工骨を使用して、不足している部分の骨を再生する治療法です。
上顎洞底挙上術(ソケットリフト法)
上の奥歯部分の骨の厚みが不十分な場合に行われます。上顎洞底部を持ち上げて骨の厚みを増やす治療法で、インプラントを埋めるための適切な骨量を確保します。
上顎洞底挙上術(サイナスリフト法)
上の奥歯部分の骨の再生手術の一つで、頬側から上顎洞底部を持ち上げて骨の厚みを増やす治療法です。骨の厚みが5mm以下の場合に用います。
歯槽堤分割拡大術(スプリットクレスト法)
骨が薄い部分に切れ込みを入れ、徐々に骨幅を広げてインプラントを埋める方法です。隙間には人工骨などを使用して骨を増やします。
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