歯は人生のパートナー
2021.06.12皆さまこんにちは。
麹町デンタルクリニックの西澤です。
6月といえば、、
6月4日 は6(む)4(し)にちなんで「むし歯予防デー」とされ、
4日から10日までの一週間は厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会
などが実施する「歯と口の健康週間」とされています。
普段私たちが食事や会話を楽しめるのは、健康な歯と口があってこそです。
永久歯の数は全部で28本、親知らずを含めると32本あるので、
「1本くらい歯がなくても大丈夫」と考えてしまうかもしれませんが、
それは大きな間違いです。
1本でも歯を失えば、口内環境は大きく変化します。
「見えない場所だから」「他の歯でも噛めるから」といってそのまま放置していると、全身の健康にも影響を及ぼします。
今回は「大切な歯を失ったときに起こる影響」についてご説明します。
歯は本来、隙間なく並ぶことでバランスを保っているため、1本でも歯を失うと
隣り合う歯が傾いてきたり、噛み合う歯が浮いてきたりして、「歯並び」や「噛み合わせ」が悪くなります。
その結果として、残っている歯に余計な負担がかかるため、ほかの歯の寿命を縮めることにもなりかねません。
また、歯の重要な役割といえば食べものを「噛む」ことですが、歯を1本でも失うと噛む力は低下し、いずれ全身の健康にも影響を及ぼします。
そのひとつは、胃腸への影響です。食べものをよく噛んで食べると、だ液がたくさん分泌されます。このだ液に含まれる消化酵素には消化を助ける働きがあり、胃腸への負担を和らげてくれます。
しかし、噛む力が低下して食べものを飲み込むようになると、だ液の分泌も減って胃や腸に負担がかかってしまいます。
さらに、噛むことは脳の働きにも影響を与えます。
よく噛むと脳の働きが活発になりますが、反対に噛む回数が減ると、脳への刺激も減少します。
残存歯が少なく治療をしていない人は、20本以上歯が残っている人に比べて認知症発症リスクが最大で1.9倍になるというデータもあります。
歯を失って食べものが噛みにくくなると、左右どちらかの歯で噛むようになり、
顔がゆがんでしまう恐れもあります。しかも、前歯がなくなると歯の隙間から息が漏れ、正しい発音も難しくなります。
このようにお口の健康は全身の健康に影響します。
さて、ここで質問です。歯の寿命をご存じでしょうか?
日本人の「歯の平均寿命」は約50〜65年。特に奥歯は抜けやすく、前歯より10年以上寿命が短いことがわかっています。
失った歯は二度と戻ることはありませんが、
・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント
で補うことは可能です。もし歯を失ってしまったら、
早めの治療をご検討ください。
歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病。
歯の寿命を伸ばすためにも、日頃のセルフケアと定期検診が大切です。
80歳になっても自分の歯を20本以上残すことを目標に、虫歯・歯周病予防に努めましょう!
定期検診でお待ちしております!