インプラント治療が難しいケースとその条件
2024.12.24麹町駅すぐの歯医者 麹町デンタルクリニック院長の西澤です。
当院ではインプラント治療に力をいれております。
患者様の負担を最小限にするため、
「X-Guide」と呼ばれるインプラント手術の際のオペレーションシステムを導入しています。
インプラントはすべての方に適用できる治療法ではありません。
以下のような条件に該当する場合、治療が難しいとされています。
骨密度が低い(骨粗鬆症)
18歳以下(成長期の未成年)
歯周病や虫歯が進行している
糖尿病や高血圧などの持病がある
妊娠中
腎疾患があり血液透析を受けている
喫煙習慣がある
定期的なメンテナンスが難しい
麻酔に強い抵抗がある
以下で各条件とその対処法について詳しく説明します。
1.骨密度が低い場合(骨粗鬆症)
問題点
骨粗鬆症では骨密度が低下しているため、
インプラントが骨にしっかり固定されず、治療の成功率が下がります。
対処法
骨造成(骨移植など)の治療を行い、インプラントを埋め込む部位の骨密度を改善する方法があります。
ただし、骨造成が適用できるかは患者の状態によります。
2.18歳以下(未成年)
問題点
未成年は顎骨が発達段階にあるため、
インプラントが成長に悪影響を与える可能性があります。
対処法
顎の成長が安定するまで治療を控えることが一般的です。
成長度合いは歯科医院での検査で確認可能です。
3.歯周病や虫歯がある場合
問題点
歯周病や虫歯が進行していると、インプラント周囲の骨や歯茎の健康が損なわれ、
治療成功率が低下します。
対処法
インプラント治療前に歯周病や虫歯を治療し、口腔環境を改善します。
健康な状態を維持することでインプラントの成功率が向上します。
【参考情報】インプラントを検討中の方は必読!知っておくべきリスク!インプラント歯周炎とは?
4.糖尿病や高血圧などの持病がある場合
問題点
糖尿病は治癒力の低下を招き、
高血圧は手術の安全性に影響を与えることがあります。
対処法
症状を適切にコントロールし、安定した状態で治療を受けることが重要です。
必要に応じて主治医と連携を取りながら進めます。
5.妊娠中の場合
問題点
妊娠中は身体的負担を避けるため、
インプラント手術は一般的に推奨されません。
対処法
出産後、体調が安定した時期に治療を計画することが望ましいです。
6.腎疾患があり血液透析を受けている場合
問題点
透析患者は免疫力の低下や骨密度の低下があり、インプラントの適応が制限されます。
対処法
透析を受けている場合、インプラント以外の選択肢(ブリッジや入れ歯)を検討します。
7.喫煙習慣がある場合
問題点
喫煙はインプラント周囲炎(インプラント周囲の炎症)を引き起こすリスクを高めます。
対処法
禁煙を徹底することで、治療成功率を向上させることができます。
8.定期的なメンテナンスが難しい場合
問題点
インプラントは長期的な維持管理が必要です。
通院が難しい場合、治療が推奨されないことがあります。
対処法
ブリッジや入れ歯など、メンテナンスが
比較的簡単な治療法を選ぶことを検討します。
9.麻酔に抵抗がある場合
問題点
インプラント手術では麻酔が必要です。
麻酔に対する不安や抵抗が強い場合、治療が難しくなります。
対処法
歯科医と相談し、痛みや不安を軽減する麻酔方法を検討します。
まとめ
インプラントは効果的な歯の再生治療法ですが、全員に適用できるわけではありません。
各条件を理解した上で、歯科医師と相談し、自身に最適な治療方法を選びましょう。
当院では、インプラントに関するご相談を随時受け付けております。
術前・術後のケアも丁寧にサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
歯を失った場合も、適切な治療で快適な生活を取り戻しましょう。
麹町デンタルクリニックでは、常に最新機器の導入をおこない、
患者様にあったインプラント治療を提供しています。安全性だけでなく、体への負担を最小限にできるよう、
治療の流れや技術面での改善も日々おこなっております。
症例数も数多く対応してきた実績もありますので、
治療について疑問点・ご相談などありましたら、お気軽にご相談ください。
麹町デンタルクリニック
院長 西澤 道雄