インプラントとMRI・CTについて知っておくべきこと
2024.10.24麹町駅すぐの歯医者 麹町デンタルクリニック院長の西澤です。
当院ではインプラント治療に力をいれております。
患者様の負担を最小限にするため、「X-Guide」と呼ばれる
インプラント手術の際のオペレーションシステムを導入しています。
インプラント治療は、多くの患者さんに選ばれる歯科治療の一つです。
しかし、インプラントを検討している患者さんの中には、
インプラントがMRIやCTスキャンに及ぼす影響について不安を抱える方もいらっしゃいます。
このブログでは、インプラントとそれに関連するMRIやCTスキャンについて詳しく説明し、
一般的な疑問にお答えします。
目次
インプラント治療とは
MRIとインプラント
CTスキャンとインプラント
インプラント治療のメリットとデメリット
インプラント治療の費用と期間
まとめ
1. インプラント治療とは
インプラント治療は、失った歯を補うために顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、
その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
この治療法は、入れ歯やブリッジに比べて自然な見た目や使用感を提供し、
多くの患者さんに好まれています。
手術は通常、局所麻酔のもとで行われます。
通常、インプラント体が骨と結合するまでの期間は数ヶ月とされています。
この間、骨がインプラントとしっかり結合することを「オッセオインテグレーション」と呼び、
これが成功すると非常に安定した基盤ができ、長くインプラントを維持することが可能となります。
インプラントは、1本の歯を失った場合から数本、
さらにはすべての歯をインプラントで置き換えることまで可能です。
しかし、患者さんの口腔状態や全身の健康状態によっては、この治療が適さない場合もあります。
特に、顎の骨量が不十分な場合は、骨を増やす手術が必要なこともあります。
2. MRIとインプラント
MRI(磁気共鳴画像法)は、磁場とラジオ波を利用して体内の組織を詳細に撮影する検査です。
MRIでよく懸念されるのは、金属が検査に悪影響を及ぼす可能性がある点です。
しかしながら、現在多く使われているインプラントは、生体適合性の高いチタン合金やジルコニアを主成分としており、
これらはMRI検査において安全とされています。
インプラントは非磁性体であるため、基本的にMRIに影響を与えないとされています。
しかし、インプラントを入れている部位周辺の画像が一部ゆがむ可能性があるため、
検査の際には歯科医院や医療施設にインプラント装着の事実を伝えることが重要です。
これにより、放射線技師や医師が結果の解釈を正確に行うことができます。
3. CTスキャンとインプラント
CTスキャン(コンピュータ断層撮影)は、X線を利用して身体の断層画像を取得する技術です。
インプラント治療においては、顎の骨の状態を詳細に把握するためにCTスキャンが活用されます。
CTスキャンは、インプラントを計画する際に非常に重要で、
適切な位置とアングルでインプラントを埋め込むためのガイドとして利用されます。
インプラント体そのものはCTスキャン撮影に影響を与えません。
しかし、口腔内の他の金属製品(例えば詰め物やクラウン)がある場合、
アーチファクト(画像の歪み)が生じる可能性があります。
これを避けるため、検査前に歯科医師と相談し、適切なガイドラインに従って検査を行うことが推奨されます。
4. インプラント治療のメリットとデメリット
インプラント治療には多くの利点があります。
最も大きなメリットの一つは、非常に自然な見た目と使用感を提供することです。
入れ歯やブリッジと比較すると、インプラントはしっかりと固定されており、
食事や会話をする際も安心感が得られます。
一方で、デメリットも存在します。
インプラント治療は手術を伴うため、術後のケアが必要です。
また、インプラントは長期的に使用できる強固な装置ですが、
感染症や周囲の骨が減少するリスクは無視できません。
そのため、定期的なメンテナンスと口腔ケアが重要です。
経済的な面では、インプラントは比較的高額な治療とされています。
治療費用は、インプラントの本数や患者さんの口腔状況によって異なりますが、
1本あたりの費用としては数十万円が相場とされています。
さらに、治療全体の総額は数十万から数百万円に及ぶこともあります。
【参考情報】インプラントをやらなきゃよかったと後悔した3つのこと、後悔しないための5つのポイント
5. インプラント治療の費用と期間
インプラント治療の費用は、国内外の医療施設によって異なりますが、
一般的に1本あたり50万円から70万円程度が多いです。
これには、検査費用、手術費用、インプラント自体の費用、クラウンの費用が含まれています。
また、骨造成手術が必要な場合、さらに費用がかかることも考慮しなければなりません。
治療期間については、通常4ヶ月から1年程度が標準とされます。
初診時に行うCTスキャンや診断を元に、インプラントの埋入手術を行い、
その後、骨とインプラントがしっかり結合するのを待つために数ヶ月の時間が必要です。
その後、人工の歯を取り付けて最終的な仕上げを行います。
6. まとめ
インプラント治療は、多くの人々に安定した機能と美しい見た目を提供する魅力的な選択肢です。
しかし、MRIやCTスキャンといった医療画像検査についての理解と注意が必要です。
インプラントそのものはこれらの検査に大きな影響を与えませんが、
検査時には医師や歯科医師にしっかりと情報を伝えることが重要です。
また、治療には費用や時間、手術後のケアが必要であることを理解した上で、
安心して治療を受けるために十分な情報を持つことが大切です。
もし、インプラントに関する疑問や不安がある場合は、
歯科医師に相談して、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
麹町デンタルクリニックでは、常に最新機器の導入をおこない、
患者様にあったインプラント治療を提供しています。安全性だけでなく、体への負担を最小限にできるよう、
治療の流れや技術面での改善も日々おこなっております。
症例数も数多く対応してきた実績もありますので、
治療について疑問点・ご相談などありましたら、お気軽にご相談ください。
麹町デンタルクリニック
院長 西澤 道雄