気になる疑問に答えます!マウスピース矯正の中でも最も有名なインビザライン。はたして効果はあるのか?
2023.03.09麹町駅すぐの歯医者 麹町デンタルクリニック院長の西澤です。
私はインビザライン公認歯科医師であり、年間で複数のマウスピース矯正の症例を対応しています。
今回は、昨今ニュースでも取り上げられる機会も増えてきましたが、マウスピース矯正の中でも、
もっとも有名なインビザラインについてお話をしていきたいと思います。
このブログをご覧になられている方の中には、インビザラインという名称をきいたことがないという方の方が少ないのではないでしょうか。
麹町デンタルクリニックでもインビザラインを治療メニューとして導入しており、インビザラインで矯正治療を開始する方も年々非常に増えております。
ご存じの方も多いと思いますが、世の中にはマウスピース矯正といわれている治療は非常に多く存在しています。
その中でも、歯科医師としての経験上、インビザラインを扱っているのには、それなりの理由があります。
数多くの症例をみてきた経験からですが、私の経験上、インビザラインはマウスピース矯正の中でも最も効果の高い安定した治療であると思っています。
すでにご本人がインビザラインの治療を他医院でうけている、
もしくは身内や友人で治療をされている方をご存知のケースでは、以下のような意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
「身内がインビザラインを他の歯科医院でやっているが効果がないと言っていた」
「ワイヤー矯正と比べたら、まったく意味ないでしょ!」
「なんとなく、マウスピース矯正って良くないイメージがある!」
「よくトラブルになっているケースを聞く!」
ここに記載したのは一部ではありますが、このほかにも不安点や疑問・不審な点色々とでてくるかと思います。
今回は皆さんが疑問に感じやすい点をポイント絞ってお話していこうかと思っています。
1.もっとも有名な矯正治療のインビザライン。なぜそんなに知名度が高いの?
マウスピース矯正は非常に多くの種類がありますが、インビザラインの知名度が高いのは、その特徴や効果が明確にあるからです。
インビザラインの効果や特徴を大きくまとめると、これから挙げる7つのポイントにわかれます。
インビザラインのポイント① 見た目が気にならない
歯に取り付ける矯正装置であるマウスピースは、口を開けていても目立たない透明な素材を使用しているので、
矯正治療の大きな欠点である見た目の悪さを解消した画期的な治療である。
インビザラインのポイント② ケアがしやすい
歯科医院でしか取り付け、取り外しができないブラケット矯正とは大きく異なり、マウスピースを自分で取り外すことができます。
これまで矯正治療中は十分にできなかった歯ブラシなどの自宅ケアが簡単にできるようになった他、
食事なども治療前と変わらず違和感なくできるため、非常に快適に生活ができます。
インビザラインのポイント③ 痛みがでにくい
ワイヤーを用いた矯正治療は、はじめに必要以上の力が歯にかかるため、痛みがでやすかった。
それと比べ、インビザラインではアライナー(矯正用マウスピースの名称)を各段階で取り替えながら歯に少しずつ負荷をかけていきます。
痛みが出にくく体に無理なく治療を進めることが可能です。
インビザラインのポイント④ 違和感がない
マウスピースの場合は歯の表面に凹凸がでないため、違和感なく快適に使用することが可能です。
インビザラインのポイント⑤ アレルギーリスクがない
使用される矯正装置は金属を全く使用しないため、当然金属アレルギーの発症リスクはゼロにできます。
インビザラインのポイント⑥ 矯正の通院が抑えられる。
従来の矯正治療では、ワイヤーをこまめに調整する必要があり、歯科医院に直接来院する頻度が高かったと思います。
そのたびに調整料がかかり、時間も取られてしまうため、負担が大きなものでした。
その点、インビザラインははじめの内はある程度の頻度で通院が必要になりますが、一定期間がすぎれば低頻度での来院で問題ありません。
インビザラインのポイント⑦ 口の中があれにくい
ワイヤーをつかった矯正治療は口内炎などのリスクが高くなります。
それに比べ、インビザラインは表面の凹凸がないことで、そのリスクが低い傾向にあります。
インビザラインの特徴に関しては、以下にも詳しく記載しております。
歯並び相談もおこなっておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
〈参考情報〉無料歯並び相談について
https://kojimachidental.jp/invisalign/
2.インビザラインはなぜ治療効果が高いのか?その理由をお話します
コロナがきっかけになっているかと思いますが、昨今は矯正について非常に意識が高い方が増えて来ています。
その流れもあり、マウスピース矯正に注目が集まっています。その種類はインビザラインをはじめ、非常に多く存在します。
冒頭でお話もしていますが、当院では様々あるマウスピース矯正の中でインビザラインを導入しています。
その理由はシンプルに治療効果が高いからです。私の歯科医師としての経験上、他のマウスピース矯正とくらべてももちろんですが、
相性のよい症例ではワイヤーを使用した矯正治療とある程度大差ない効果がでる場合もあります。
なぜ、そんなに高い効果を出せるのか?それはインビザラインの特徴の1つである「アタッチメント」の存在にあります。
「アタッチメント」とは、マウスピースをつける前に患者様の歯の表面につける凹凸になります。簡単にお伝えすると、
この凹凸がマウスピースを装着した際に、歯とマウスピースとの間に挟まり、適切な方向・大きさで歯に力をかけてくれます。
それを個人個人で細かに設計され、段階に変化させることで、徐々に歯を適正な位置に動かしていくのです。
当然ですが、このアタッチメントについても見た目を悪化させないように、目立たない色をしています。
そのため、周囲の人に気づかれにくい設計になっています。
また、インビザラインの強みはこれだけではありません。実は非抜歯矯正が得意な面もあります。
矯正をする際に、歯を並べるために抜歯をしてスペースをつくることがあります。
インビザラインはマウスピースを使い、これまで難しかった奥歯の移動が比較的できるようになってきました。
当然、すべてのケースで出来るわけではないですが、相性がよい症例の場合には非抜歯での矯正治療が可能です。
3.もっとも気になるであろう、効果を体感できるまでの期間はどのくらいなのか?
ネットなどをみていると、症例写真で歯が動いているという成功した症例をみることもあるかと思います。
矯正をはじめる方や今やっている方にとって最も気になるのは、いつごろから効果がではじめるのか?体感できるのか?ではないでしょうか。
インビザラインはアライナーと呼ばれるマウスピースを段階でわけていきながら歯を動かしていくとお伝えしました。
つまり、使う枚数が増えていくごとに歯の動いていく幅が増えていきます。インビザラインの基準では、1枚で動く幅は0.25mm程度です。
単純計算でいけば、仮に1ヶ月4枚で1mmほど動く計算になります。個人差は当然ありますが、大体目安としてはこれぐらいが具体的な効果になります。
だた、中には例外などもあります。例えば、噛み合わせにズレがあるケースについては、効果が見えやすい前歯ではなく、
奥歯から動かしていく必要がある為、歯は動いていたとしても見た目にはわからないこともあります。
今現在、矯正治療をされている方で、効果がでているかわからないという場合には、
治療の順番が原因の可能性もあるため、一度担当されている先生に状態を確認頂いても良いかもしれません。
ここまでお話をしてきたように、効果が目に見えてわかるまでは、口腔内の状況次第であり、個人差が大きくでてきます。
まずはご自身のお口が今どのような現状なのかを確認していくことがポイントかと思います。
4.インビザラインで治療をおこなっても効果がでないケースはこの3つ
インビザラインも完璧な治療ではありません。当然ですが、矯正効果のでない場合もあります。
ここでは、具体的に「インビザラインで効果のでないケース 3つ」をご紹介していきます。
その① 治療をおこなう上でのルールを守れていない
インビザラインで治療効果を出すためには、患者様のほうで必ず守っていただくルールがいくつかあります。
大きなポイントとしては、アライナーの装着時間です。良くも悪くもインビザラインは歯から取り外しができる矯正装置の為、
患者様の方で治療の管理をして頂く必要があります。インビザラインで効果をだす為に、必要なアライナーの装着時間は1日20時間です。
これをそもそも厳守出来ない場合には、歯が計画どおりに動くことがありません。どうしても慣れていない場合は、外している時間が増える傾向にあり、
歯がうまく動かないことがよくあります。歯磨きなどのセルフケア・食事以外は必ず装着時間を厳守して下さい。
その② インビザラインの治療計画に不備があるケース
その①でお話したのでは、患者様側で発生している問題点ですが、その②は歯科医師側での問題になります。
インビザラインで治療を開始する場合には、分かりやすく例えると、まずはじめどの様に歯を動かしていくかの設計図を描きます。
これをクリンチェックと呼びます。このクリンチェックはPCで作成していきますが、自動で作成される訳ではありません。
当然、歯科医師が作成・チェックをおこなっていきますが、このクリンチェクの精度によって、治療のクオリティが左右されます。
つまりインビザラインで効果がでるかでないかはクリンチェック次第なのです。作成には一定以上の知識、経験が歯科医師にともなっている必要があります。
一定水準まで到達していない場合には、見当違いな設計図が出来上がり、まったく歯の動かない無意味な装置が出来上がります。
しっかり経験や実績のある歯科医師を選べるかというのも大きなポイントになるのです。
その③ 歯科医師が指示をしているゴムがしっかり活用されていないケース
治療の流れによっては、ゴムの使用を指示されるケースもあります。ゴムは指定のものがあり、
指示通りのものが使われていて、かつ使用方法も適切である必要があります。いずれかに不備がある場合には、
治療が進まない可能性が高くなります。特に出歯などが改善されずに歯が適切に動かないことがあるため、注意が必要です。
矯正治療の費用はインビザラインに限らず、一般的に高額です。
要望するような目に見える効果を出すには、歯科医師の努力も必要ですが、患者様ご自身の取り組み方も重要になってきます。
せっかくのご自身への投資を有効的なものかつ、後悔のないものにするために、ぜひ理解頂いた上で進めていくことが重要になってきます。
インビザラインの費用や詳細などについては、下記より確認下さい。
〈参考情報〉インビザラインについて
https://kojimachidental.jp/invisalign/
最後に
インビザラインでおこなう治療には、歯並びなどの見た目をキレイにするだけではなく、
歯並びが整うことで虫歯になりづらくなったり、噛み合わせを整えることで、全身の健康維持につながったり、様々な効果を出すことができます。
また、見た目を気にする必要がなく、痛みも出にくいため、治療をはじめるハードルがとても低い治療です。
インビザラインをはじめとするマウスピース矯正は、今現在も効果を上げる為の技術開発が進められており、
今後さらに矯正治療の主流になってきます。ですが、効果を得るためには患者様側で治療ルールを守り、しっかり管理していくことがより重要になります。
適切な流れやルールを守れない場合は、高額な治療費を支払ったとしても効果がでることはありません。
一方で、しっかりと納得できる説明を受け、安心して治療を任せられる歯科医師(パートナー)を見つけていくことも重要です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
このブログがなにかの参考になれば幸いです。
歯並びのことでお悩みや疑問・不安な点がありましたら、些細なことでもご相談下さい。
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麹町デンタルクリニック
インビザライン認定医
西澤 道雄