麹町デンタルクリニック

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口呼吸について

2021.09.05

みなさんこんにちは。麹町デンタルクリニック院長の西澤です。今回は口呼吸についてお話させていただきます。

普段、私たちが無意識のうちに行っている呼吸法には、口呼吸と鼻呼吸の2種類があります。基本的に、哺乳類が行う正しい呼吸法は鼻から吸って鼻から吐く鼻呼吸で、口呼吸を行うのは人間だけです。

犬がハアハアと口で息しているのを見たことがあるかもしれませんが、あれはパンティングといって、汗をかけない代わりに体温を下げようとするときなどに見られる行動です。酸素はほとんど肺に送られていないようで、正常な状態であれば、やはり鼻呼吸を行っているのです。

人間が口呼吸を獲得したのは、言語を発するようになった影響だといわれています。しかし、口呼吸はあまり良い呼吸法とは言えません。口呼吸をしていると冷たく乾いた空気とともに、細菌やウイルスなどの異物が直接肺に入ってしまうため、鼻呼吸に比べて、病気にかかりやすくなります。口呼吸による影響はそれだけではありません。

本来、お口の中の唾液は、細菌や汚れを常に洗い流してくれています。しかし、口呼吸を続けていると唾液が少なくなり口腔内は乾燥状態に。それによって、むし歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすくなります。むし歯が進行すれば、ズキズキとした耐えがたい痛みに襲われますし、むし歯が神経に達すると神経の治療も必要になります。また、歯周病は気づかないうちに進行しやすく、放置していると歯が抜け落ちるほど重症化してしまうこともあります。

口呼吸による影響は、他にもたくさんあります。
・口臭の原因になる
・味覚障害を引き起こす
・いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になる  等

このように様々なトラブルを招くため、口呼吸をしている方は、ぜひとも鼻呼吸に改善していきましょう。

それでは、実際に口呼吸を改善するためにはどうすればよいのでしょうか。

専門の治療を受けたり、矯正器具を使うといった方法もありますが、まずはご自宅でも簡単にできる「あいうべ体操」をご紹介したいと思います。

1.「あー」と口を大きく開く
2.「いー」と口を大きく横に開く
3.「うー」と唇をとがらせ、口を強く前に突き出す
4.「ベー」と舌を突き出し、下に向けて伸ばす

1~4を1セットとし、毎食後に10セット繰り返します

舌や口周りの筋肉を鍛えることで、口が不意に開くことを防ぎ、口呼吸の改善の他、いびきや誤嚥の予防効果も期待できます。ぜひ毎日の習慣にしてみてください。